足のむくみについて、距骨(きょこつ)という足関節に注目してみます。
距骨は足関節の間に挟まったホネで、足関節の調整、身体の左右のバランス調整など、大変重要な働きをしています。それだけにデリケートな一面もあり、捻挫などをした時にずれてしまうことがあります。
一旦ずれると動きに支障が出て、腫れが引きにくくなり、後遺症として頻繁に腫れるのを繰り返すことがあります。
女性の場合、ヒールなどで過ごす時、足首に負担がかかり、軽い捻挫のような状態になることがあります。足の関節が正常に動かせなくなり、むくみやすい傾向にもなるようです。
むくみがあるということはリンパの流れも悪化、免疫機能が低下している兆候としてとらえることもできます。距骨を正しい位置の戻して、むくみのない健康的な状態を作っていきたいものですね。
畳に座布団からフローリングにイス、和式トイレから洋式トイレへ。生活様式が変化してきた現代では、日常生活の中でしゃがむ=足首を使う動作が自然と減りつつあります。
そんな足首をあまり動かさない状態で、ハイヒールやブーツをよく履く、体を圧迫する下着や衣類を身に着ける、立ちっぱなし・座りっぱなし、運動をあまりしない、睡眠不足…となれば、むくみ足になってしまう可能性が高まります。
日々のちょっとした生活習慣の積み重ねによって、足の骨・距骨(きょこつ)が正しい位置をキープできずに、むくみの原因となることも。
マッサージや運動をしても、むくみが改善されないのは、骨の位置が原因なのかもしれません。まずは、自分のむくみと向き合うところから始めましょう。
靴下の跡がついたり、すねの内側を指で押すと戻りが悪かったりするのはむくんでいる証拠。ただし、夕方であれば血が重力で下がって、自然にむくみやすい状態なので心配しすぎないように。
(HONEY-STYLE25号より抜粋)