イカは歯応えのいいゲソも一緒に。
食感を残してゆでたインゲンや粗く刻んだピーナッツがおいしいハーモニーを奏でる、彩り鮮やかな一品。
よくかんで食べることは、唾液の分泌を促して消化を助けるほか、肥満予防に役立つなど健康と深く関わっています。
また、口まわりは筋肉が多いので、しっかりかむことでアゴが引き締まる効果も期待できそうです。
料理研究家の友兼由子さんに教わった、よくかむメニューのポイントは、①かみ応えのある食材を選ぶ ②大きめに切る ③かためにゆでるなど調理法を工夫する、の3つ。
忙しいと食事を早く済ませがちですが、ご飯をよくかむと甘みが出るように、ゆっくりかむと味がよく分かります。例えばナッツの香ばしさ、野菜のシャキシャキ感など、食感が楽しめる食材の組み合わせも工夫したいですね。
健康と美しさのために、何よりおいしく味わうために、かむことを意識したレシピを取り入れてみましょう。
POINT.1
甘みや食感を残してゆでる
少なめの熱湯に塩をひとつまみ加え、インゲンを切らずに入れる。再沸騰したら10~15秒で引き上げ、余熱で火を通す。
POINT.2
ピーナッツは粗めに
ピーナッツは包丁で4等分ぐらいの大きめに刻むと存在感が増し、[かむ]食感が得られ、香ばしさのアクセントにも。
※イカの下処理
① 胴と足がくっついた部分に指を入れて切り離し、足と内臓をはずす。胴の軟骨も抜き取る。
② 目の下に親指を入れて貫通させ、足を切り離す。足の中央にある固いくちばしもはずす。
③ 流水の下で足を一本ずつしごき、吸盤の軟骨を取る。こうすると口当たりがよくなる。
④ 三角形のエンぺラの付け根に親指を深く入れて、胴からエンぺラをはずす。
⑤ 皮は流水の下でむくとやりやすい。初夏のイカは皮が薄いが酢に軽く浸すとむきやすくなる。
ピーナッツ
老化を予防するビタミンE、亜鉛などのミネラル、コレステロールを減らす良質の脂質も多い。
イカ
良質のたんぱく質、コレステロールの吸収を抑えるタウリンが多い。歯応えはあるが消化もいい。
インゲン
βカロテンが豊富な緑黄色野菜。ビタミンB、疲労回復に役立つアスパラギン酸も多く含む。
料理研究家 友兼 由子さん
ともかねよしこ/ケータリングやフードコーディネート、食をプロデュースする「L.A.C.」主宰。モロッコなどの北アフリカ、アジア、ヨーロッパで出会った各国の家庭料理を得意とし、雑誌などの各メディアで活躍中。神戸で毎月少人数制の料理教室を開催。