顔の骨格を調整すれば小顔になれるって本当?

少しでも小顔になりたいとネットや雑誌をみて、日々セルフケアをされている方も多いかと思います。小顔ローラーや美顔器など、多種多様な新商品が日々発売され話題にもなっていますよね。

接骨院でも、骨格の調整ができるのであれば小顔になれるようなメニューもあるのでは?と質問される患者さまもいらっしゃいます。

目次

調整によって小顔になれる?

実は、骨自体の質量や体積を変えることはできず、施術をすることで骨そのものが小さくなる可能性はほぼありません。
人間を含め、動物は骨や皮膚、筋肉、脂肪組織、水分など様々な組織が組み合わさって、顔を構成しています。
そのうち、骨と筋肉はほとんど大きさを変化させることはなく、骨自体が変化する原因は、成長、退化、外傷による損傷、外科的手術に限ると言われています。

その中でも、頭部にある頭蓋骨は15種23個もの骨から構成されており、ヒジのような「曲げる、伸ばす」という動きをする関節ではなく「縫合」と呼ばれる不動関節で繋がっているという特徴を持ちます。
縫合とは頭蓋骨だけにみられる骨の連結で、いくつかの縫合は赤ちゃんや子どものころは動きやすくなっていますが、成長するにつれて癒合(骨結合)してかたい骨になります。
成人になると縫合部は動かなくなると言われていますが、結合組織があるので動く可能性も残っているのです。

どうすれば小顔に近づける?

頭蓋骨の骨を小さくすることはできませんが、顔にたくさん付着している筋肉にアプローチすることはできます。
顔の筋肉は、上腕二頭筋のようなボリュームはありませんが、様々な種類がありストレスや癖によって筋肉に緊張が起こることもあります。その緊張が強く持続的になれば縫合部に影響を及ぼし、顔の歪みに繋がる可能性も…。
顔の歪みは、骨盤や背骨等の全体のバランスにも影響を受けますが、顔や頭の筋肉の影響を受けることが多いと言われています。

筋肉の緊張からバランスが乱れ、筋肉が動きにくくなるため脂肪もつきやすい状態になり、血流やリンパの流れも滞りやすく巡りが悪い状態になりやすいのです。

もし今、「顔がむくんでいる」、「左右のバランスが違う」、「以前よりも顔のサイズが大きくなってしまった気がする」、このような状態であれば、筋肉にアプローチすることで、もって生まれた骨格にバランスの良い状態の筋肉や他の組織で頭蓋と顔面を再構成して、ベストなコンデションに近づくかもしれません。
顔は、骨と筋肉以外は、ほぼ脂肪と水分のため、不規則、不摂生な生活は身体だけではなく、顔にもダメージを与えかねません。自身でコントロールするよう心掛けましょう。

また顔面の中で唯一、可動性のある関節を持っているのは顎関節です。アゴの動きに関する筋肉はアゴの可動性によって、よい影響も、そうでない影響も受けやすいということを覚えておいてください。アゴのバランスが崩れてしまうことによって、顔全体のバランスに大きな影響が与えられることも多いのです。
アゴが開きにくい、痛いなど、アゴに不調をお持ちの方は、顔のバランスをくずしやすいので、不調を感じた場合は、医療機関に受診をするか、プロの専門家にアドバイスを仰いでください。

一度自身の状態を確認するために、椅子に座った状態で正面から鎖骨が入るぐらいのサイズで写真を取ってもらいましょう。目や眉毛の高さや、頬骨の高さ、口角の高さ、耳の高さ等を見てみると、 歪みや大きさの変化などに気づくかもしれません。
もし気になるバランスの乱れがあれば一度接骨院で全身のチェックをしてみてはいかがでしょうか。


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