血糖値って?
血糖値とは、血液中に含まれるブドウ糖の値(濃度)を指します。糖質(炭水化物に多く含まれる)が消化されてブドウ糖になり、腸から吸収されて血液に入ります。
人間は食べ物を摂取すると、その食材に含まれる炭水化物が消化されてブドウ糖になります。
ブドウ糖は血液中に入って血糖値を上昇させますが、膵臓から分泌される「インスリン」というホルモンの働きにより、血液中のブドウ糖は細胞の中に取り込まれ、日々の活動のエネルギーに利用されています。
血糖値は、食事の量や運動によっても変化します。食後は誰でも一時的に血糖値が上昇し、健康な人はインスリンの分泌によって食後2時間以内には血糖値が140㎎/dl未満に収まります。
正常な血糖値の値は、以下が一般的とされています。
・空腹時…………血糖値が110㎎/㎗未満
・食後2時間後…血糖値が140㎎/㎗未満
特定検診では、空腹時血糖が100mg/dl以上の場合、高血糖とされています(※メタボリックシンドロームの診断基準では110mg/dl以上を高血糖)。近年では、食後2時間経過後も血糖値が140㎎/㎗以上の状態が続く場合があります。これを食後高血糖といいます。
細胞が血糖を取り込むためには、インスリンが不可欠です。細胞の表面には「インスリン受容体」というものがあり、その受容体にインスリンが結合することで、細胞は血液中のブドウ糖を取り込むことができます。しかし、インスリンの量が少なくなったり働きが弱くなったりすることで、血液中のブドウ糖を細胞へうまく取り込むことができず、ブドウ糖はどんどん血液中に溜まってしまうため、血糖値が高い状態が続いてしまうのです。
日本人は欧米人に比べ、インスリン分泌量が少ないことがわかっています。健康的な身体づくりにはインスリンの分泌を節約することが大切です。
インスリンがうまく働かなくなる原因は、主に2つあります。
◆インスリン分泌低下
膵臓の働きが弱くなり、インスリンの分泌量が低下します。遺伝的な体質や加齢が影響するとされています。
◆インスリン抵抗性
多くの場合、肥満が要因となります。肥満になると、インスリンが多く分泌されたとしても、脂肪組織から出る悪玉物質が、肝臓や筋肉などでインスリンの効きを邪魔するためです。
日本人は欧米人に比べ、インスリン分泌量が少ないことがわかっています。健康的な身体づくりにはインスリンの分泌を節約することが大切です。
高血糖の状態は、長い時間をかけその人の体を蝕んでいきます。血糖値が高い状態が続いても、自覚症状がない場合がほとんどです。
発覚した時には重篤な糖尿病になっているというケースも少なからずあるようです。
その他にも、動脈硬化など様々な血管系の病気を引き寄せてしまう可能性も。
高血糖には目立った症状がないため、「隠れ糖尿病」とも言われています。気づかず放置してしまうと、いずれは糖尿病を発症し、さらに神経障害などのおそろしい合併症のリスクを高めてしまいます。
糖尿病は生活習慣病のひとつであり、普段の生活を見直すことで、早期の改善や進行の抑止が可能です。市や町の健診、企業健診では必ず血糖値を測定しますので、異常を指摘された場合にはすみやかに病院での診察を受けましょう。
以下の症状がある場合は、医師に相談してみましょう。
・異常に喉が渇く
・おしっこの回数、量が増える
・おしっこが泡立つ
・疲れやすい、体重の減少
・足のケガが治りにくい
食事をする際、食物繊維を豊富に含む野菜から食べることで、食後血糖値の上昇をゆるやかにしてくれます。
食物繊維には、根菜などに多く含まれる不溶性食物繊維と、海藻類などに多く含まれている水溶性食物繊維の2種類があり、水溶性食物繊維が血糖値の上昇をゆるやかにします。
また、しっかり噛むことも肥満対策につながります。噛むことを意識して、バランスの良い食事を心掛けましょう。
1.前菜
野菜・海藻・きのこ・さつまいもなど(食物繊維)
おひたしやみそ汁、スープなども野菜に含まれます。
2.メイン
肉・魚・大豆製品・卵など(たんぱく質)
たんぱく質のおかず、豆腐など植物性のもの、動物性のものを食べます。
3.ごはん・パン
ご飯・パン・麺類(炭水化物)
ご飯や麺類など糖質の多いものを最後に食べます。
プレミアムサイリウム プランには、水溶性食物繊維、不溶性食物繊維の両方の食物繊維が含まれています。
また、植物由来の天然の食物繊維のため、糖質や脂質を気にせず効率的に食物繊維を摂取できます。