更年期に血糖値が高くなるのはなぜ?

女性ホルモンと血糖値の関係性

人の身体には、100種類以上のホルモンがあることが知られています。その中のひとつである女性ホルモンは卵巣で作られるホルモンです。女性ホルモンにはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類があり、妊娠・出産のための身体づくりにおいて大きな役割を担っています。この2つは月経と連動し、一定の周期でそれぞれの分泌バランスを変化させます。

目次

女性ホルモンの働きとは?

女性ホルモンのはたらき

エストロゲン(卵胞ホルモン)

  • 受精卵のベッドとなる子宮内膜を厚くして、妊娠の準備を整える
  • 女性らしい身体をつくる
  • 自律神経の働きを安定させる
  • 髪や肌のうるおいを保つ
  • 血管、骨、関節、脳などを健康に保つ
  • 糖代謝、脂質代謝を促す

プロゲステロン(黄体ホルモン)

エストロゲンとプロゲステロンには、女性が生き生きと毎日を送るための大切な役割を担っています。生活リズムの乱れやストレスなどにより、女性ホルモンのバランスが少しでもくずれると、様々な不調を引き起こしてしまう可能性が高まります。

女性ホルモンと血糖値の関係性

女性ホルモンであるエストロゲンには、様々なリスクから身体を守る働きがあり、血糖値を調整する役割も担っています。

女性ホルモンの分泌は、30代前後をピークに減少します。エストロゲンが減少すると、「インスリン」という血糖値を下げるホルモンの効きが悪くなり、血糖値が高くなります。

エストロゲンには、血糖値の上昇を抑制し、インスリンの効果を高める働きがあります。逆にプロゲステロンには、インスリンの効果を下げて、血糖値を上昇させる働きがあるとされています。

閉経によりホルモン分泌が減少する更年期からは、「何を食べるのか」「どれだけ体を動かすのか」「どのような睡眠を取るのか」「どのように心のバランスを整えるのか」といった生活習慣の見直しが重要になります。血糖値の上昇は、糖尿病を発症するなどのリスクをはらんでいます。

また、妊娠中は胎盤ホルモンの影響でインスリンの抵抗が増加し、妊娠後期に糖代謝が悪化する傾向があります。妊娠中に糖代謝異常(妊娠糖尿病)の発症や糖尿病の悪化が見られるケースも少なくありません。

以下に当てはまる項目が一つでもあれば、糖尿病になる可能性が高いと言えます。少しでも気になる方は早めに医師に相談してみましょう。

女性ホルモンのバランスを整えるための食事

女性ホルモンが正常に働くためには、心も体も健康であることが不可欠です。肥満や痩せすぎ、生活リズムや食生活の乱れ、過度なストレスなどは、ホルモンのバランスをくずし、生理不順や排卵障害にもつながります。

更年期に向けて体調を整えるためには、エストロゲンに似た働きをするイソフラボンを多く含む大豆製品や、骨量を補うのに欠かせないカルシウムを多く含んだ小魚や乳製品などを積極的に摂取すると良いでしょう。

食後血糖値の上昇を緩やかにするには、毎日サラダボールいっぱいの野菜を摂ることが効果的です。野菜の中に含まれるミネラル、食物繊維、ビタミンなどの栄養成分が血糖値の上昇を緩やかにしようと助けます。

ミネラル(クロム)を多く含む食品

あおさ、ひじき、わかめなど

ビタミンB1を多く含む食品

豚肉、大豆など

食物繊維を多く含む食品

まいたけ、ブロッコリーや小松菜などの緑黄色野菜など

毎日の食事は、あなたの身体の様々な機能に関与します。まずは口に入れるものにこだわることから始めてみてはいかがでしょうか。



<参考文献>
松田 麻美子,女性のためのナチュラル・ハイジーン―生理痛から乳ガン・更年期障害まで、「女性の悩み」すべて解消!,グスコー出版,2007.

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