最近、EMS(Electrical Muscle Stimulation)という筋肉への電気刺激による筋力アップのサービスを多くの接骨院で受けることができます。
接骨院で受けられるEMSには多くの種類がありますが、中でも人気なのが楽トレというEMSです。楽トレは、特許を取得している(特許番号:第5535405号)ダブルインパクト波形によって深部の筋肉まで電気刺激を送ることができます。
筋力アップやダイエットのため、忙しい合間をぬって接骨院で楽トレを受けていても、効果が実感できないと不安になるだけでなく、通うのが何となく嫌になってしまいますよね。
このコラムでは、楽トレの効果をイマイチ感じられないときに考えられる理由と、楽トレの効果を上げるコツをご紹介します。
効果を感じられずに「続けても意味があるのかな?」と疑問に感じている人は必見です。
そもそも、楽トレで鍛えられる筋肉はどこでしょうか?
身体の筋肉には、アウターマッスルとインナーマッスルがあります。アウターマッスルは主に走ったり重いものを持ち上げたりするような、大きな力を発揮する筋肉であり、インナーマッスルは姿勢の維持や関節の位置を保つための筋肉です。
「筋トレ=アウターマッスルを鍛える」というイメージを持つ方が多いかもしれませんが、楽トレはモード選択によってインナーマッスルとアウターマッスルのどちらも鍛えることができます。
インナーマッスルを鍛える「インナートレーニングモード」は、姿勢の改善や関節の痛みの解消を目的に接骨院に通う人に適したトレーニングなので、接骨院のメニューとして広く提供されています。
楽トレは使用するモードを分けることで表面の筋肉を鍛えて筋力を増大させることも、インナーマッスルを鍛えて姿勢や関節の状態の改善を目指すこともできます。楽トレを受ける前にあなたの目的に合っているかを確認してから受けるようにしましょう。
「インナーマッスルを鍛えるために楽トレを受けているけど、効果がない気がする」と感じる場合は、まずレベルとパッドの位置を確認しましょう。
楽トレには、強度レベルが1~30まで存在します。
レベル1でも筋肉は動きますが、レベル1で全員が十分な効果を得られるわけではありません。もし楽トレを受けながら、リラックスができてスマホを触ることができたり、雑誌を読んだり、楽しく会話できたりするのであれば、少しレベルを上げる必要があるかもしれません。
反対に、呼吸がしにくい、身体全体が硬直してしまうという場合はレベルが強すぎる可能性があります。楽トレを受け終わった後に十分な疲労感があり、その日の夜ぐっすり眠れたときがちょうど身体に合うレベルだと言えます。
楽トレは初回からいきなりレベルを強くする必要はありませんが、受けていくなかで徐々にレベルを強めていくことが大切です。本来であれば2年ほどかけて毎日厳しいトレーニングを行い強化していくインナーマッスルを、わずか数ヶ月、週2回の通院で、しかも寝たまま鍛えることができるマシンですので、楽トレのレベルが低ければ満足のいく効果は得られません。
今受けているレベルで問題がないか疑問に感じたら、接骨院の先生に相談してみましょう。
楽トレは、身体に貼ったパッドから電気が流れ筋肉が動く仕組みです。モードとレベルが合っているのになかなか思うように効果を実感できない場合は、パッドを貼る位置を変えてみましょう。
同じレベルでも1cmパッドをずらせば、電気の流れ方が変わることが実感できます。あまり効果実感がない場合は、パッドを貼ってもらうときに少し位置をずらしてもらえるかを先生に相談して、より効果を感じる位置を探してみることもおすすめです。
今の自分の身体には、このポイントが一番筋肉の動きを感じる!という位置を探してみましょう。
楽トレは、受ける回数や期間によって効果に差が生まれます。普段から運動をしていて筋力アップしやすい方の場合は、筋肉が動き出す実感が比較的早いです。3ヶ月間、週2回ほどのペースで楽トレを受けると良いでしょう。
逆に筋力が低下している方の場合は、楽トレを始めてから、筋肉が正常に動き出すまでに少し時間がかかります。そのためトレーニングを受け始めた時期はあまり筋肉の動きを実感できず物足りなさを感じることもありますが、続けていくと徐々に、低いレベルでも筋肉の動きを実感できるようになります。
もし効果がないと感じる場合は、回数を増やしてみて、もう少し長期間トレーニングをしてみても良いかもしれません。
筋肉の成長にはトレーニングが必要ですが、栄養を摂らなければダメージを受けた筋肉を回復させることはできません。食事で摂るタンパク質は体内でアミノ酸に変化して、再びタンパク質になり筋肉をつくります。
タンパク質の合成を促すインスリンや筋肉の成長を促すテストステロンなどのホルモンも筋肉の成長に必要ですが、これらは良質な睡眠や日光浴によって分泌が促されます。
また、傷ついた筋肉を修復して成長させるサイクルは、寝ているときに活発になります。つまり筋肉を成長させるためには適切な食事と身体を休めることも大切なのです。
深い呼吸をする(腹式呼吸)
意識的に深い呼吸をし続けることによって、表面の筋肉がリラックスして深層の筋肉がより活発に動きます。
トレーニング後に歩く
楽トレで鍛えた後に、20分程いつもより歩幅を大きくして歩いてみましょう。楽トレで鍛えた筋肉のクールダウンや更なる運動効果にもつながります。
睡眠不足に注意して、アルコールを控える
筋肉を大きくするためには睡眠が重要です。また、質の高い睡眠の邪魔をするアルコールはできるだけ控えましょう。
Q.楽トレは毎日受けても良いの?
A.身体をしっかり鍛えたいので毎日頑張ります!という方もいらっしゃいますが、筋トレは毎日やっても望む結果は得られないことも。ただしパッドを貼る位置を変えれば、毎日楽トレを受けても問題ありません。先生に相談してみてください。
Q.プロテインは飲んだ方が良いの?
A.タンパク質は筋力アップだけではなく、身体にとって必要な栄養素です。筋力を大きくしたいときにはより必要ですので摂取する方が良い時もあります。食事でたんぱく質を摂取できているのであれば無理にプロテインで摂取する必要はありません。
いかがでしたか?
せっかく楽トレを受けているのにイマイチ効果を実感できないと不安になることもありますが、レベルを見直す、パッドを貼る位置を変える、回数と期間を見直す、良質な休息をとる、食事からタンパク質を摂取する、アルコールを控えるなどの工夫で効果実感を上げられるかもしれません。ぜひ試してみてくださいね。