頭痛の原因と対策は?頭痛のタイプをチェック

仕事があるのに集中できなかったり、でかけていても楽しめなかったり、頭痛はとても辛いものですよね。

「頭痛」には様々な種類がありますが、明確な疾患はないのに繰り返し起こる「一次性頭痛」と、疾患によって起こる「二次性頭痛」に大きく分けられます。

目次

一次性頭痛って?

一次性頭痛は、代表的なものとして「緊張型頭痛」「片頭痛」「群発頭痛」が挙げられます。

緊張型頭痛

頭痛の中で最も起こることが多いと言われる頭痛で、後頭部を中心に、頭全体が締め付けられるように痛みます。
精神的なストレスや、デスクワークやスマートフォン操作など、同じ姿勢を取り続けたことによって、血行が悪くなり、頭や首、背中にかけての筋肉が緊張状態になることで、頭痛が起こります。
肩や首のコリを伴うことが多く、体がふわふわするようなめまいを伴うこともあります。

【緊張型頭痛の主な特徴】

【緊張型頭痛の対策】

頭や首、背中にかけての筋肉の緊張によって、頭痛が引き起こされるため、入浴や蒸しタオルなどで首や肩周辺をあたためたり、ストレッチマッサージをしたりして、血行を促進しましょう。
また、普段の生活では、同じ姿勢を長時間続けずに、適度な休息をとるよう心掛けましょう。

片頭痛

片頭痛はズキズキと脈打つような強い痛みで、光や音に敏感になったり、吐き気やめまいを伴ったりすることもあります。
頭や体を動かすと、さらにひどくなる傾向があります。人によっては頭痛が始まる前に、ギザギザした光が見えるなどの前兆が起こることがあります。

片頭痛のはっきりとした原因やメカニズムは解明されていませんが、何かしらの原因で三叉神経が刺激されることで、脳の血管が拡張し、周囲に炎症が起こっているためだと考えられています。
また、男性よりも女性の方に多い頭痛のため、女性ホルモンとも関係があると見られています。

【片頭痛の主な特徴】

【片頭痛の対策】

頭痛が起こっている間は、入浴や運動、マッサージなど血行を良くする行動は避けましょう。こめかみや額、首などの血管を冷やし、静かなところで、横になって休むことがおすすめです。

また、マグネシウムビタミンB2片頭痛の予防が期待できるとされています。普段の食生活に積極的に取り入れましょう。
我慢できないほどの場合は、はやめに専門医の診察を受けてください。

緊張型頭痛と片頭痛の混合タイプ

緊張型頭痛片頭痛の両方の症状を合わせもつ人もいます。この場合は、いくら片頭痛だけの治療をしても症状は良くなりません。
まず、緊張型頭痛を改善させたうえで、片頭痛の対処をします。
頭痛タイプによって対応も異なるため、間違った対応をしているといつまでたっても頭痛が改善しないということになりかねません。
長期間に渡る頭痛や、痛みが強いなど、違和感がある場合は、早めに専門医の診察を受けましょう。

群発性頭痛

「目の奥を刺されるような」「目がえぐられるような」と表現される激しい痛みが起こります。一度症状が出始めると、1~2ヶ月間、毎日のように同じ時間帯に頭痛が起こるようになり、この時期を群発期といいます。

頻度が少ない特殊な頭痛ですが、20代後半~40代の男性に多いとされる頭痛です。
目が赤く充血し、鼻水、鼻づまり、汗、涙などの自律神経症状も出ることが多いです。
あるとき、痛みがパタッとおさまりますが、数年たつと同じように頭痛が起こります。この頭痛も原因はよくわかっていませんが、体内時計が何らかの原因で乱れることで、目の奥にある血管に異常が起きるのではないか、と考えられています。

【群発性頭痛の主な症状】

【群発性頭痛の対策】

耐えられないほど激しい痛みが起こる場合もあるため、早めに専門医の診察を受けてください。
痛みが起こる群発期には、飲酒や喫煙は控えましょう。入浴後に痛みが起こる場合は、湯舟にはつからずシャワーで済ませるようにしましょう。

二次性頭痛って?

二次性頭痛とは何らかの疾患が原因で起こる頭痛のことです。二日酔いなど、アルコール摂取が原因の場合もあれば、くも膜下出血や脳腫瘍がなど、命の危険を伴う病気が原因の場合もあります。
二日酔いとよばれるアルコール摂取による頭痛は、時間が経過すると自然に収まるため、病院を受診する必要はありません。
しかし、これまで経験したことがないほどの強い痛みや手足のしびれ、痙攣、嘔吐、発熱などを伴う場合は、重大な疾患によるものかもしれないので、早急に病院を受診しましょう。

おすすめセルフケア

長時間のデスクワークやスマートフォン操作によって起こる頭痛には、簡単な首周りのストレッチがおすすめです。



《準備運動:首のセルフマッサージ》

  1. ① 両手で首の外側を押す。 指が約1㎝沈む程度が目安!

②同様に首の内側も押す。

《首のストレッチ》

①脚を肩幅より少し広げて立ち、左手を腰に当て、右手を頭の上に置く。

②左手に力が入らないように注意しながら頭を右にゆっくり傾ける。左右20秒ずつ行いましょう。

③脚を肩幅より少し広げて立ち、両手を頭の後ろで組む。

④猫背にならないように注意しながら、ゆっくりと首を前に傾ける。自然に呼吸をしながら20秒キープ。

身体に何か症状を感じている方、気になることがある方はプロに見てもらうことをおすすめします。

(参考)
頭痛のはなし|EVE(イブ)【エスエス製薬】
https://www.ssp.co.jp/eve/headache/

なるほど!痛みの話| 症状を知ろう「頭痛」|第一三共ヘルスケア
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_loxonin-s/understand/


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