肋骨は呼吸に合わせて動く、可動性の大きな骨格です。通常、息を吸うと肋骨の下側は横に広がり、上側は前後に広がるもの。この動きに伴って肺が収縮することで呼吸が行われ、生命を維持しているのです。
しかし、肋骨を左右同等に使えていない人も少なくなく、そういう人は片側の肺ばかりを使って呼吸をしていることが多いうえ、そのことに気づいてもいない場合がほとんど。偏った使い方を続けていると次第に肋骨がゆがんだり、姿勢がくずれたりして呼吸が浅くなる可能性があるほか、姿勢やプロポーションのくずれなども招きかねません。
胸式呼吸も腹式呼吸も、適切に肋骨を動かすことが重要。日頃から肋骨の動きを意識した呼吸を心掛けましょう。
●正しい肋骨の構造
肋骨の構造
肋骨は片側12個ずつあり、胸椎から下に向かうような構造になっています。胸椎の最下部にある剣状突起と第10肋骨を結んだ角度が80~90度で、胸骨の最上部と胸椎3番を結ぶラインが床と平行であるのが理想とされています。
(HONEY-STYLE33号より抜粋)
身体のラインをきれいに保つには、呼吸を意識することや、接骨院の施術などで肋骨の位置や向きにアプローチすることがおすすめ。肋骨をきちんと動かして呼吸したり、理想的な形状へと導くことで、バストアップや猫背ケアが期待できたり、肋骨下部がきちんとすぼまることでウエストにくびれができたり…と、スタイルがよくなるような変化を実感しやすいと言われています。
肋骨は、外から動きが見えるわけではないため、日頃あまり注目されていませんが、呼吸との関わりが大きく、女性が気にしているさまざまなラインやシルエットに大きな影響を与える部位。胸式呼吸重視のピラティスや腹式呼吸重視のヨガ、呼吸を整えるトレーニングを日常的に行うなどして積極的に肋骨にアプローチし、理想的な呼吸の習慣を身につけましょう。
(HONEY-STYLE33号より抜粋)
様々なチェックを通して、現在の状態を確認します。
姿勢分析シートの前で背面、横向き、正面で3枚撮影します。
息を吸ったときに、肋骨まわりがどの程度膨らむか確認します。
※肋骨まわりの測定は、希望者のみ行います。ご自身で測っていただくことも可能です。
身体を回転したときに動く範囲を確認します。
現在の身体のラインや動く範囲を確認します。
姿勢チェックの内容に沿って、施術をしていきます。