口を開け閉めできるのは、顎関節の絶妙なバランスゆえ。口を開けるときは、下顎頭が下顎窩からいったん外れるのですが(脱臼に近い状況です)、そのスムーズな動きの“鍵”となってくるのが関節円板。これらが柔軟で複雑な動きをするからこそ、日常の習慣などによって、ズレを起こしてしまう可能性があるのです。
例えば、虫歯のため片側だけでかんでいると、左右のバランスがうまくとれなくなって、周囲の筋肉にも影響を及ぼし、肩コリが生じたり、顔の左右の輪郭に差が出てきたり…。
そうなると、体の不調だけでなく、見た目にも影響を与えかねません。そして、そういった症状には、現代の生活習慣が関わっているとも考えられています。
側頭骨にあるくぼみに、下顎頭が入り込む構造になっている場所が顎関節。下顎頭と下顎窩の間には、クッションのような役割を持つ関節円板があります。
(HONEY-STYLE26号より抜粋)
食が欧米化した影響でやわらかい食材が増えて、アゴを動かす回数が減少傾向にある現代。パソコンに向かう時間が増えたことによって、姿勢がうつむきがちになり、無意識のうちに歯を食いしばる人も増加傾向に。また、体重以上の負荷が継続的にアゴにかかってしまうという、睡眠時の歯ぎしりも、ストレス社会だからこその症状と言われています。
アゴを使わなさ過ぎ、使い過ぎという両極端な理由から、顎関節にトラブルが生じやすいと言われる現代人。顎関節症は思春期の女性に多い疾患と言われていますが、ストレスとの関係性も深いため、世代や性別に関わらず注意が必要です。
自覚しにくいからこそ、体のケアの一環として、日頃から顎関節にも気を配りましょう。
肩こりや腰痛、めまいなど、原因不明の不調は顎関節のズレが原因ということも。かみしめるクセがある人は特に要注意です。
(HONEY-STYLE26号より抜粋)
施術前に様々なチェックを通して、現在の状態を確認します。
姿勢分析シートの前で横向き、正面で2枚撮影します。
左右の筋肉の張りに差がないか確認します。
口をゆっくり開閉し、痛みがないか確認します。
指3本が入るか確認します。
姿勢チェックの内容に沿って、施術をしていきます。